おはよう。いやあ、約53年ぶりの更新。本日は、偉大な首領金日成同志や偉大な領導者金正日同志の御著書の巻頭に入れられる肖像画について。

というわけで、本棚から四冊の本を引っ張り出してきた。いずれも日本語。

左から

• 『チュチェ哲学の理解で提起される若干の問題について　金日成主義の独創性を正しく認識するために』　金正日　著、在日本朝鮮人総聯合会中央常任委員会　刊　（1984年）
  
• 『社会主義の完全な勝利のために』　金日成　著、在日本朝鮮人総聯合会中央常任委員会　刊　（1987年）
  
• 『チュチェ思想の継承発展について』　金正日　著、外国文出版社　刊　（1995年）
  
• 『社会主義経済のいくつかの理論的問題について』　金日成　著、外国文出版社　刊

在日本朝鮮人総聯合会中央常任委員会刊の二冊は日本で印刷されたもので、外国文出版社刊の二冊は朝鮮民主主義人民共和国で印刷されたもの。

まず、金日成著『>『社会主義の完全な～』のページをめくってみる。
はい、出ました。民族の太陽、金日成同志です。しかも、肖像画の前のページはトレーシングペーパのような半透明の紙。首領様が透けて見える。
ううん、これは一体何なのだろう。

次に、金正日著『チュチェ哲学の～』。
こちらも同様に、トレーシングペーパー。

一方、外国文出版社刊の二冊には「巻頭の肖像画」が無い。日本で総聯が印刷した本には肖像画があって、朝鮮本国で印刷された本には無いのだ。ああああああ、何故だろう。

ついでに、私が最近ケツポケットに入れて持ち歩いている日本語の「毛主席語録」。伝統的なビニール表紙なので、一日中ケツに敷いてもボロくならない。ただ、最近表紙がケツの形に合わせて曲がってきた。
これにも、トレーシングペーパー付き肖像画。
マンセー！

というわけだ。しかし、このトレーシングペーパは一体何なんだ。肖像画が空気に触れて酸化するとまずいのか？
あるいは、このトレーシングペーパーで将軍様の絵を増産してください、ということかもしれない。